令和2年10月2日 : 我々も上高地の風穴を観察に行ってきました。
稲核風穴保存会 川上です。
10月2日 上高地の風穴へ「稲核風穴保存会」有馬会長と松本市民タイムス記者の田中祥子さんの3人で観察しに行ってきました。
8月20日に清水長正先生が、上高地バスターミナル付近の風穴と小梨平中川風穴を訪れて、観察報告を寄稿して頂きました。
地元の我々としても、現地を確認して次回の調査にはご一緒させて頂きたいと思い出掛けた次第です。
小梨平河原から素晴らしい眺望に思わずシャッターを切らされました
10月初め上高地でも紅葉が見れる予定でしたが今年は遅れている模様でした
当日の天候は快晴、気温8度でした。10月初めですから風穴は、温度上昇期に入っているかと思われました。先ずは上高地バス
ターミナル付近の風穴へ訪れると風穴付近の空気は明らかに涼しく、風穴霧が発生するほどの温度差はないものの、足元に冷気
が滞留しているような感覚がいたしました。 また、ゴゼンタチバナの群生に驚かされました。足を踏み入れるのが憚られる感が
ありました。清水先生によると本来なら標高がもう少し高い地点で植生を得ているものだそうです。やはり風穴の冷気が為せる現象
でしょう。この辺りが夏は風穴霧が発生していた状況だったと思われます。
上高地バスターミナル付近の風穴への上り口 ゴゼンタチバナの群生
温度測定、この日の気温は8.4度でした。 ゴゼンタチバナは、本来はもう少し標高の高い場所に植生している。
岩の割れ目は地点によって 2.9から3.4度でした。 (8月の清水先生来訪時は0.6度)
冷気を感じるには充分な温度でした。
中川風穴
3人で小梨平から歩き出したのですが、話しが弾みすぎて中川風穴の前を気付かず明神近くまで行ってしまい、戻るというアクシデ
ントがありましたが、清水先生が温度計測した目印を発見して(境界見出標44地点)、実地観察してまいりました。
有馬会長と市民タイムの田中さん (温度計測中)
確かに事前の情報がなければ通り過ごしてしまいそうです。 (現に、通り過ごしてしまいました)
我々が風穴の前にいると関心を示し立ち止まった観光客数人が説明を聴き、涼しさを確認して行きました。
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