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31年2月14日・18日 水殿の温風穴を探す
稲核風穴保存会会長:有馬正敏
「風穴には必ず温風穴が存在する。風穴の仕組みを考えた時、風穴上部にはこれがなければおかしい」清水長正先生
の話である。1月27日に行われた小諸・氷風穴の講演会でも実際の温風穴を撮影した動画が流されたが、モクモクと煙の
ように立ち上がる霧(風穴霧)が捉えられていた。
稲核でも何とかして温風穴を突き止めたいとの、思いから昨年より気が向けば風穴の里見学用風穴の上部斜面を歩き
回っている。今年も2月14日には稲核風穴保存会・岡部さんと同行し、2月18日には単独で調査を行った。
@平成31年2月14日 13:00〜15:00 薄曇り 外気温−2度(じっとしていると寒いが歩き回ると温かくなる) 前日の雪が
薄っすらと斜面に残っている状態で温風穴調査には好条件であった。 同行者・岡部亮介氏
風穴上部付近はヤブが多く鎌で茨道を切り開く状態で難航する。斜面に向かって左手側が比較的大きな石がゴロゴロし
ている。岩のくぼみに素手を入れると外気温との差があるせいか少し暖かい気がするが、温度計を持って行かなかったの
で、物理的な温度を測ることは出来なかった。
約2時間歩き回ったところ斜面2か所で雪のない個所が見られた。その場所が特別木の枝の下とか、水が流れているなど
の理由で雪がないのではなく、地熱が高いのではないかと思わせられた。岩の隙間(岩屑内)に素手を入れてみたが、温
かさは感じられなかった。
(写真 1. 2 参照)
写真 1 写真 2
A平成31年2月18日 7:30〜9:30 晴れ 外気温−7.1度 雪はほとんど見られず、温風穴調査には適さないが、気温の低
さが風穴霧の発生を期待させた。 単独行前回失敗した温度計(狭い隙間の計測可能なコード付きのもの)を持参した。
前回確認した各地点、特に雪解け地点などを計測するものの、外気温(−7.1度)と比較しても大きな温度差(岩屑内部
−5.1度程度)は見られず、斜面から風穴霧の発生も確認することは出来なかった。
前回調査地点よりかなり標高の高い地点まで登ってみたものの、温風穴確認するまでには至らなかった。
(写真 3. 4 参照)
写真 3 写真 4
岡部氏撮影
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